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滞在制作したゲストアーティストと、故人のガラス絵のアーティストの作品が室内に展示された。隠れ家は、何十年も前の野草の種子が蘇った山につつまれた、さながら野草の礼拝堂にみえた。
イベントの参加者はおのおのスケッチブックやガラスに、その日に観察し植物の姿を生き生きと描き出した。
そして、隠れ家の中に、水を湛えた透明な祭壇をつくり、そこに参加者が思い思いの野草園の花を献花した。
「野草が礼拝堂を想い、礼拝堂は野草を守り、幾千もの種子はわたしの命を軽々と超えていく、そんなめぐりは胎内のようだった。 せめてここに出会わせてくれた全てのものへ、私たちが今ここにいるという事実の手がかりを、1日だけ祀ってみよう。ささやかかな文化の種は柔らかい土に根を下ろし、私たちはどこにいても、同じ土を踏む限り忘れることはないだろう。」
ゲストアーティスト|久保田沙耶
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