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人は自然と触れ合う時、裸で対峙することは難しい。
なにかしらの手がかりが必要である。
自然が豊かな野草園での経験を人間が本当に享受するためには、休憩小屋が必要だった。
小屋は、浅間石とカラマツという地産の素材で創られた建築だが、野草園の下から見ると独特の存在感を放つ。
斜面を登り、上から改めて見下ろすとその草屋根などの特徴から、自然に馴染む。
閉じた小屋の中に入り、四面のスリット窓から見回すと、目線の高さで野草と静かに対峙することが出来る。
引き戸を三面開放すると、自然が一気に入り込んでくる。
隠れ家は人と自然との関係性を調整する媒介物として森の中に建っている。
設計|ULTRA STUDIO
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